書店員がおすすめの本を紹介するコーナー。 2022年7月号
2022/7/1(金)
『西部戦線異状なし』
レマルク著(新潮文庫)
第一次世界大戦に従軍した青年の一人称語りの小説。
一人の青年の心の中で、
「 観念としての戦争」が「具体的な一人の人間にとっての戦争」に変わっていく様を描く。
「君は僕にとっては、初めただ敵という観念だった。一つの抽象だった。
それが僕の頭の中に働いて、殺そうという決意を呼び起こしたものだ。 僕は この観念を刺したのだ」(315頁)。
レマルク著(新潮文庫)
第一次世界大戦に従軍した青年の一人称語りの小説。
一人の青年の心の中で、
「 観念としての戦争」が「具体的な一人の人間にとっての戦争」に変わっていく様を描く。
「君は僕にとっては、初めただ敵という観念だった。一つの抽象だった。
それが僕の頭の中に働いて、殺そうという決意を呼び起こしたものだ。 僕は この観念を刺したのだ」(315頁)。