書店員がおすすめの本を紹介するコーナー。 2024年2月号 | 社会福祉法人ミッションからしだね
   
京都で障害者福祉施設を運営する社会福祉法人ミッションからしだねです。
ENGLISH

社会福祉法人ミッションからしだね

CLCからしだね書店
CLCからしだね書店

活字文化の発信地、地域に開かれた交流と対話の場をめざします。

広域アクセスマップ
からしだねアクセス広域地図

からしだね館へは、このページの地図を参照してお越し下さい。

CLCからしだね書店便り
CLCからしだね書店便り

活字文化の発信地として、皆様と一緒に考えたい事柄をお伝えしていきます。バックナンバーもあります。ぜひ、お読みください。

        
古書販売の案内
古書販売コーナー

「真実なことば」はどの時代でも変わらない。今のあなたにぴったりの本が見つかりますように。

からしだね通信
からしだね通信

からしだね館の旬な情報をお届けする各情報誌はこちら。バックナンバーもございます。

カフェトライアングル
カフェトライアングル

本を片手にゆっくりくつろげるカフェ空間。

からしだねの癒し犬 デブからしだねの癒し犬 デブ
   

書店員がおすすめの本を紹介するコーナー。 2024年2月号

2024/2/2(金)

今月は、この二冊です。

『苦しむ人・悲しむ人の支えとなるために-スピリチュアルケアの現場から』

窪寺俊之ほか  いのちのことば社  1500円+税

「スピリチュアルケア」というと、死を前にした人の話で、自分にはちょっと関係なさそう、とついつい思ってしまいます 。

あるいは、重い病気や障害などで生活の危機に直面している人たちの問題だろうと思うかもしれません。 もちろん、それはあるでしょう。

でも、じつはよくよく考えてみると、これは誰にとっても「自分の」問題です。なぜなら人は誰も、どこかで、生きる意味や存在の価値を問われるからです。

苦しむ人や悲しむ人に寄りそうケアの現場からの様々な報告を通して、人の生を支えるものは何なのか、そして人が良く生きるとはどういうことなのか、考えさせられます。

『コモンの「自治」論』

斎藤幸平・松本卓也編 集英社 1700円+税

「自由」や「自治」は歓迎されなくなった?  

そんな小見出しが、本書中に出てきます。え?自由は人が良く生きるうえで最も大切な価値ではないのか?と思いきや、今の時代、自由には自己責任がついて回るので忌避されるのだとか。

いま、効率や競争を至上とする新自由主義的な風潮が幅を利かせています。市民一人ひとりが主人公になる面倒な自治とは、しょせん馴染まないのか。

面倒でも、ごちゃごちゃしていても、自分が自分らしく生き続けられる社会になるには、自治の哲学ってやっぱり大事なんじゃないのか、と思います。

この2冊、どこかでつながっていそうな感じがして、おすすめです。


過去のアーカイブページへ